巨人屈辱の3年連続V逸…原監督とM3阪神・岡田監督はどこで差がついた? 評論家が斬る
高橋氏が続ける。
「せっかく新人の門脇を抜てきしているのに、その試合の早い段階であっさり坂本を代打に送ったことがあった。新人の浅野を7月に初昇格させた際も、スタメンで使うことなく二軍に落とした。一軍に上げた意図がハッキリと見えませんでした。リードしている展開で、先発投手を勝利投手の権利を得る目前の四回途中で降板させたり……。四球が多いとか内容が悪いとか、理由があるにしても、投手コーチ目線でいえば、この内容なら、せめて同点までは我慢して欲しいと感じることがよくある。五回の壁を乗り越えさせないと、若い先発投手は育ちません。その点、岡田監督は先発投手に白星をつけることを優先しているように映る。同点まではOKと腹を括っている試合が多い」
原監督は3度目の監督に就任した2018年オフ、周囲にこんなことを漏らしていた。さる放送関係者がこう明かす。
「リーグV3を達成したばかりの広島のことを『オレの中で強いイメージはないんだよ!』と言い、08年から負け越しがなかった阪神に至っては『阪神はもっとない!』と笑い飛ばしていました」
数年前には阪神に対してタカをくくっていたのに、今では遠く及ばない。その原因は監督の器の差にあるようだ。