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太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【window dressing】17年オフに注目された大谷の移籍先 エ軍以外は「粉飾決算」だった?

公開日: 更新日:

 エンゼルスの大谷翔平が米国時間19日、靱帯を損傷した右肘(burn elbow)の手術を受けて、成功した。執刀医によれば、来季開幕から打者として復帰、2025年シーズンから二刀流復活が可能だという。

 今後のリハビリの推移が気になるところだが、米メディアの関心は相変わらず今オフのFAの去就に向いている。ニューヨーク・ポスト紙は、大谷のメジャー挑戦が決まった17年のオフを振り返り、以下のようなことを書いていた。

 当時、大谷がDH制度のなかったナ・リーグの3球団を含め、計7球団を移籍先の最終候補(final list)としたことに関し、「この行為は大谷のwindow dressingだった」と指摘。二刀流を目指していた大谷にとって、DH制度があったア・リーグ、しかも、温暖な西海岸の球団しか選択の余地がなかったはずだ、と主張している。

「window dressing」は直訳すると、「ショーウインドーのお飾り」。“dressing”は「化粧の仕上げ」「着付け」のこと。「window dressing」は、ビジネス用語としては「決算対策用にお化粧する」、つまり「粉飾決算」となる。「うわべを飾ること」「見せかけの行為」ということだ。

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