9月場所を牽引した熱海富士 急成長の秘訣と気になる土俵での“問題行動”

公開日: 更新日:

 取り口は立ち合いで頭から当たり、前にガンガン出ながら得意の右差し左上手を狙う四つ相撲。下手な小細工はしない186センチ、181キロの巨体は対戦相手の脅威となっている。

 親方のひとりは「右四つの精度も上がった」と、こう続ける。

「組まずとも前に攻めるのが持ち味だが、最近は立ち合いから早い段階で自分の型に持ち込めるようになった。かつて師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が『未完の大器』と評していたように、以前は素質と勢い頼み。今ではそこに技術も加わっている」

 そんな熱海富士だが、ひとつ、問題視されている行動がある。

「馬が後ろ足で地面を蹴るような仕切りのルーティンです。相手力士がすでに腰を下ろしているにもかかわらず、何度も何度も砂を蹴るのは失礼。今はまだお目こぼしされているが、いずれ注意されるはず。あれが精神的に重要なルーティンならば、なおさら今のうちに別の方法を探す必要がある」(前出の親方)

 伸びしろも大きいが、課題も多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇