9月場所を牽引した熱海富士 急成長の秘訣と気になる土俵での“問題行動”

公開日: 更新日:

 取り口は立ち合いで頭から当たり、前にガンガン出ながら得意の右差し左上手を狙う四つ相撲。下手な小細工はしない186センチ、181キロの巨体は対戦相手の脅威となっている。

 親方のひとりは「右四つの精度も上がった」と、こう続ける。

「組まずとも前に攻めるのが持ち味だが、最近は立ち合いから早い段階で自分の型に持ち込めるようになった。かつて師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が『未完の大器』と評していたように、以前は素質と勢い頼み。今ではそこに技術も加わっている」

 そんな熱海富士だが、ひとつ、問題視されている行動がある。

「馬が後ろ足で地面を蹴るような仕切りのルーティンです。相手力士がすでに腰を下ろしているにもかかわらず、何度も何度も砂を蹴るのは失礼。今はまだお目こぼしされているが、いずれ注意されるはず。あれが精神的に重要なルーティンならば、なおさら今のうちに別の方法を探す必要がある」(前出の親方)

 伸びしろも大きいが、課題も多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…