日本はなぜラグビーW杯1次リーグで敗退したのか…無駄にした強化試合、繰り返された得点直後の失点
ラグビーW杯ベスト8を懸けた負ければ終わりの戦いは、ジャパンの「力負け」に終わった。
立ち上がりにボールをタッチに蹴り出して手堅く試合に入ったつもりが、アルゼンチンにあっさりとトライを奪われる。16分には、LOアマト・ファカタヴァがトライを返して同点に追いついたものの、23分にFLピーター・ラブスカフニが危険なタックルでカードをもらい、不在の10分間にトライを奪われて7対12とリードを許す。
以後、点の奪い合いとなったが、ジャパンが相手のスコアを上回ることは一度もなく、常に主導権を握っていたのはアルゼンチンだった。
個々の好プレーはさておき、ベスト8への道を分けたのは、後半立ち上がりからの約30分間の攻防だ。
14対15と1点差で前半を折り返したジャパンは、46分にトライを許すが、52分にSO松田力也のPG、56分にはFBレメキロマノラヴァの長距離ドロップゴールで20対22と追撃。しかし、続くリスタートのキックオフをキャッチミス。スクラムで圧力を受けてFWが釘付けにされ、アルゼンチンのバックスに左側のスペースを攻め落とされた。