広島新井が温める「打倒・岡田阪神」マル秘作戦…セCSファイナル初戦逆転負けでも“隠し玉あり”とOB考察
広島はCSファイナルステージ(S)第1戦で阪神に敗れたものの、逆転に向けて秘策を用意しているという。
広島の新井貴浩監督(46)は「普通にやっていては厳しい戦いになる。展開によっては、リスク上等でめちゃくちゃにやらないといけない場面が出てくる」と宣言して甲子園に乗り込んだ。この日は相手右腕・村上対策として、2番から8番まで左打者をズラリと並べ、韮沢を「8番・一塁」で6月以来のスタメンに抜擢したものの、不発に終わった。
それでも、DeNAを下したファーストSでは采配がズバズバ当たった。第1戦の1点を追う八回、代走・羽月に初球三盗、続く菊池にスクイズのサインを送り、同点に追い付いた。シーズンでは全て先発だった九里をリリーフで起用。第2戦では無死満塁から送った代打・田中が勝ち越しのタイムリーを放った。
■分析能力に長ける藤井ヘッド
広島で投手コーチや編成部長などを歴任した川端順氏がこう言う。
「新井監督は就任1年目なのに、いつ短期決戦用の作戦を学んだの? と思うような奇襲を仕掛けられる。リスクをいとわないし、引き出しも多い。その裏付けとなっているのが、藤井彰人ヘッドコーチです。捕手出身で相手のデータを分析する能力に長けているそうです。これまでのカープは、どちらかというと『相手より自分たちの野球をしよう』という方針でしたが、藤井ヘッドの分析力を最大限に生かすことで、新井監督は相手のスキを突くようなサインを出せる。まだまだ見せていない攻撃のオプションがあるはずです」