明治大・村田賢一はミステリアスな「さじ加減」が持ち味 握りを変え、左足の着地を変える巧者
逆目が出て痛打されたりすると、マウンドで考え込んでしまうように見えるのは、こちらのほうが考え過ぎなのか。
「村田の時は、けっこう気を使いますね。でも、気を使った甲斐があるだけの結果も出してくれますから」
ミットを構える者たちからの信頼も厚い。
特に大学生投手に逸材輩出の「2023年ドラフト」。快速球投手、剛腕にパワー系。見た目にわかりやすいエネルギッシュな投手の多い中で、ミステリアスというのか、やはりクレバーと評するべきなのか。
打者に、もしかしたらバッテリーを組む捕手にもわからないような「さじ加減」で、6種類とも7種類ともいわれる変化球を自在に操る。
■ロッテに好意
いや、リーグ戦のピッチングを見ていると、ストレートすら、深めに握ったり、浅く握ったり、腕の振りの角度にも微妙に違いをつくりながら、「よし!」と胸の中で小さくガッツポーズをつくっているに違いない。