1995年の日本シリーズでは、ヤクルトの野村監督がオリックスに心理戦を仕掛けた。本戦の数日前からメディアを通じ、「イチローは内角が弱い」と吹聴。内角攻めを強く意識させ、実際は外角中心の配球でイチローを手玉に取った。それを彷彿させる、岡田監督の言動だ。
「一番の目的は、ナインへの檄でしょう。山本の負け数や失点をあげつらうことで、『普通にやれば打てる』と思わせるのが目的ではないか。その上で、散々けなされた山本がムカっ腹を立て、平常心を失えば一石二鳥ですからね」(球団OB)
戦いはすでに始まっている、ということだ。