中田翔に楽天・安楽のパワハラ騒動が飛び火! かつての“問題児”中村紀洋氏は浪人2度を経験

公開日: 更新日:

 楽天安楽智大(27)による後輩選手への暴力、パワハラ騒動。27日はNPBの井原事務局長が取材に応じ、球団に対して事実確認をするように要望。現時点では状況の推移を見守るとした。

 球団はすでに安楽に自宅謹慎を命じるとともに、25日に予定されていた契約更改交渉を無期限延期にしている。選手らに任意のアンケートを取り、内容を確認したうえで近日中にも再度、事情聴取をするというが、世間はコンプライアンス問題に敏感。クビもありうると、もっぱらだ。

 この安楽騒動の余波が他球団の選手に及びそうだという。そのひとりが巨人中田翔(34)である。

■暴力事件の蒸し返し

 中田は昨オフ、巨人と3年契約を結んだが、自ら契約を解除できるオプトアウト権を行使。今月30日が提出期限の保留者名簿から外れて自由契約となり、他球団との交渉が解禁される。

 今季は92試合で打率.255、15本塁打、37打点にとどまったものの、昨季は24本塁打を放つなど存在感を発揮した。現時点では、ロッテ中日が移籍先の候補に挙がっているといわれる。

 しかし、安楽騒動が表沙汰になったことで、日本ハム時代の2021年に同僚選手に対して暴力をふるい、一、二軍の全試合出場停止処分を受けた過去が蒸し返される形になった。

■コンプラ問題で二の足

 中田は暴行発覚後に無償トレードで巨人に移籍。一定の活躍を見せた。すでに禊は済んだ、と話す球界関係者は少なくないが、「中でも立浪監督が獲得を熱望している中日は、雲行きが怪しくなっていると聞きました」と、在阪の野球評論家がこう続ける。

「ただでさえ今季の年俸は3億円と高額。自由契約になるとはいえ、それなりの年俸を用意する必要がある。しかし中日は2年連続最下位に終わったこともあり、契約更改では柳、小笠原ら主力選手が次々と保留しています。中田一人に大金を用意できない。しかも、親会社や球団はかねて、コンプラの問題を懸念しているといいます。規律に厳しい立浪監督の下で中田が好き勝手に振る舞うことはないでしょうが、過去には週刊誌に名古屋の怪しげな人物との交際を報じられたこともある。そこにきて安楽の暴行、パワハラ問題で中田の名前が図らずもクローズアップされてしまった。その点はロッテも簡単に看過できないでしょう」

 そんな中、球界では「巨人出戻り説」や「日本ハム復帰説」など、さまざまな見方があるのも確かだ。

「それどころか、浪人を強いられる可能性もゼロではないでしょう」とは、某セ球団のフロント関係者。

「中田は日本ハム時代、プライベートで夜な夜な後輩選手を連れ回すなど、暴行事件が発覚する前から素行を問題視したフロントがトレードを模索していた。戦力として魅力を感じた巨人の原監督(当時)が世論の反発を覚悟した上で獲得したからこそ今がある。全盛期は過ぎたものの、長打力は健在で一塁守備にも定評がある。中日に限らず、戦力としての中田に魅力を感じつつも、二の足を踏まざるを得ない球団が少なくないようです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  5. 5

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    「エンゼルス佐々木朗希」誕生へ…菊池雄星との大型契約&異例の早期決着で獲得に布石

  3. 8

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 9

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  5. 10

    清原ジュニアが現役引退表明…今度はテレビ局が争奪戦か? こんなにいる慶大野球部出身アナウンサー

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱