自由契約選んだ巨人・中田翔の移籍先「最有力2球団」の名前 こだわるのはスタメンと家族
最終日まで悩んだ末、権利を行使しなかった。海外FA権を保有する巨人・中田翔(34)が、申請期限日となった14日、書類を提出せずにFA宣言を見送った。
今季は92試合の出場で打率.255、15本塁打、37打点。開幕から主に5番打者として攻撃陣を引っ張ったものの、後半戦は代打での出場が増えていた。
さらに、今オフ就任した阿部慎之助新監督(44)が来季の構想として、坂本を三塁で固定し、それに伴い、岡本和の一塁を明言。事実上のレギュラー落ちを突きつけられたことで、「(FA宣言の可能性を)いろいろ考えている。代打でという気持ちは全くない。DHでも守備につくでも試合に出たいという気持ちが強い。スターティングメンバーに自分の名前があれば。試合に出られるなら、なんでもやる覚悟」と報道陣に本音を吐露。移籍を視野に、この日まで熟考していた。
■ハードル高い「年俸3億円」のBランク
球界関係者がこう言った。
「そもそも中田は今季年俸が3億円と高額で、金銭か人の補償が生じる『Bランク』のため、宣言しても獲得に名乗りを上げる球団があるかは微妙だった。FA移籍のハードルは高かったわけです。それでも当初はソフトバンクが興味を示しているとの報道があったものの、この日、同じ右の大砲で一塁手の西武・山川穂高(31)がFA宣言。中田はずっと山川の動向を注視していて、その山川がソフトバンク入りの可能性が高いため、FA宣言は見送ることにしたようです」