馳浩知事「想い出アルバム作戦」の重大発言を「全面撤回」で幕引きさせてはいけない
茶番も茶番、大茶番だ。馳浩石川県知事が講演で自らのオリンピック招致運動の苦労を自慢げに語り、当時の安倍首相から「必ず勝ち取れ」「金はいくらでも出す。官房機密費もあるから」と告げられたと告白。さらに開催都市を決める100人のIOCの委員のために、選手時代の写真などを貼ったオリジナルアルバムを1冊20万円で製作し、世界中を奔走し配りまくったとしゃべったのだ。
当時のIOCの規定では、違反スレスレの線らしいが、20万とは贈り物にしては高額だ。しかもその原資が問題だ。官房機密費の使い道をしゃべったのは前代未聞ではないか。
さて知事は即日これを「事実誤認」とし「全面撤回」した。いや、こんなことがまかり通るのか。あまりにも具体的で、どう見ても嘘じゃないし、「事実誤認」というならどこが「事実誤認」か説明してもらいたい。
さらにその後、自身のブログ「はせ日記」に「想い出アルバム作戦」という記述があることが分かり、ちゃんと裏付け証拠が出てきた。この「作戦」という言葉に私は引っかかった。おおよその場合、「作戦」と名付けるのは、何か複数の案を同時に実行する場合だ。つまり、ほかにも作戦があったのではないのか。