日大アメフト部廃部を巡る報道に賛否…教育の専門家は現役部員の嘆願に「甘い」
もっとも、大学の対応は無責任だ。日大広報によると、責任として酒井健夫学長、沢田康広副学長は辞任、林真理子理事長は6カ月間50%の減俸となったが、部の関係者が処分されるわけではなく、まだ違法薬物事件の収束も見えていない。
■「不祥事はまだ終わっていない」の見立て
「監督も雲隠れ。本来なら、警察の捜査が最終確定したのか、第三者委員会の調査を発表した上で廃部を決定すべきなので、手続きを踏まずに方針を固めたのは、周囲からの批判の声を抑えたい上層部の保身からでしょう。日大関係者の間では、不祥事はまだ終わっていないとみていますから、次の問題が明るみに出たときに責任を取るスケープゴートとして林理事長を減給のみにして残しているともっぱらです。日大の体質は変わっていません。いずれにしても、廃部はやむなしで、無関係の部員や来年度の入学予定者へのケアや補償が焦点になっていきます」(前出の石渡氏)
また、SNSでは、連帯責任による廃部を巡って旧ジャニーズを引き合いに議論する投稿が散見される。