松山英樹が直面する「30歳の壁」 求められるのは“新しい松山”の構築
アスリートは30歳を越えると、それまでのスタイルを継続するべきか悩むものです。プロ野球の世界では、剛速球で鳴らした投手が変化球投手に「モデルチェンジ」した例は枚挙にいとまがありません。
昨年、5年ぶりにツアー13勝目を挙げたジェイソン・デイ(36)はその間、母の看病や死去による喪失感と同時に、自らも腰痛に苦しんでいました。デイが通算20アンダーのメジャー最少スコア記録で2015年の全米プロを制したのは27歳の時です。年を重ね、大幅なスイング改造に取り組み、復活を遂げました。
ゴルフのスイングを変える決断は容易ではありませんが、松山も好調時のスイングを取り戻すのではなく、「新しい松山」を構築したらどうか。
30歳を過ぎて大きなケガをしたら取り返しがつかなくなります。松山は「インパクトで頭が残り過ぎる」から首を痛めるといわれていますが、その点も含めて故障しにくいスイングで「心・技・体」がひとつになった状態で次のメジャータイトルを狙って欲しいものです。