巨人ドラ1西舘勇陽の憂鬱…「奪三振1」は“東都のドクターK”の自信になるか、悩みの種か?
まだキャンプも半分を過ぎた時期だ。ギアを上げるのはこれからで、焦る必要はないとの声はある。それでも本人は不安を感じ始めているのかもしれない。
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三振と空振りを取れるようにーー。
18日、そんなテーマを掲げて今キャンプ初の対外試合となる韓国サムスン戦に先発した、巨人ドラフト1位右腕の西舘勇陽(21)。結果は2回2安打1失点で、奪三振は空振り三振1つだけだった。
中大時代はMAX155キロの速球と多彩な変化球を武器に「東都のドクターK」と言われ、巨人入団が決まった当初は阿部慎之助監督もリリーフ起用、抑え抜擢の可能性を口にしていた。
「西舘は1イニングを三者凡退に抑えた11日の紅白戦初登板後も、『空振り三振を取れていない。結果的に(バットに)当てられている』と反省を口にしていた。確かに奪三振率が高いとの前評判の割には、ここまでは空振り率が低い印象です。もちろん、時期が時期ですし、本領を発揮するのはこれからでしょうが、プロとアマでは打者のコンタクト能力に大きな差がある。質のいいボールを、なおかつコースにしっかり投げ切れなければ、そう簡単に空振りは取れない。本人が『空振りが……』『三振が……』と繰り返し口にしているのは、その辺の戸惑いがあるのかもしれませんね。すでに先発起用が決まったわけだし、そこまで気にする必要はないと思うのですが」(他球団スコアラー)