阿部慎之助新監督1年目のキャンプを視察した「他球団覆面007」が新生巨人を丸裸!【野手編】
キャンプでは新戦力を重点的に見るが、メジャー通算178本塁打で「開幕右翼」が濃厚なオドーアは、180センチと上背はないものの、打球を遠くへ飛ばすパワーはさすが。2月の実戦2打席はいずれも直球勝負だったから、変化球にどう対応するか。
「開幕中堅」を狙うドラフト3位ルーキーの佐々木は、打球が速いし、肩も強く、対外試合5戦で打率5割弱(.429)と目立っていた。阿部監督に「ショートゴロでいい」と言われた通り、壁を意識しながら打っているから、追い込まれてから落ちる球も拾える。ただ、今は「打たせてもらっている」時期。これから内角などの厳しいところに投げられたり、投手が仕上がってきた時に対応できるか。
同4位の泉口は遊撃の守備が一軍レベル。グラブさばき、足運びもいい。途中から一軍に昇格した育成の中田歩も遊撃の守備力が高く、打撃は小力がある。内野陣はほぼレギュラーが決まっているが、二塁の吉川の打撃の状態が上がってこないため、門脇がいて盤石な遊撃より、二塁の方がチャンスがあるかもしれない。
その門脇は鉄壁の守備力を誇り、遊撃のレギュラーを確約されている。昨年は打撃が課題だったが、このキャンプでは逆方向を意識して打ち込んでいた。今年は打率が上がってきそうだから厄介だ。昨季レギュラーに定着しつつあった秋広は、期待が大きいだけに、コーチをはじめ、松井秀喜さんや多くの人にアドバイスされ、消化しきれていないように見えた。