巨人旧エース菅野は今季先発ローテ7人目? かつてメジャー超えの直球回転数も衰え隠せず
前出のスコアラーは「この台湾遠征もあったことで、早めに調整していて状態は良さそう。間違いなく先発ローテに入ってくるでしょう」と予想。ただ、巨人の元コーチによると、「阿部監督は菅野の登板間隔には慎重で、通常の6人ではなく、中10日の間隔を空けて7人目にするかもしれないと話していた」と言う。
一方、台湾で奪三振ショーを見せたのが、戸郷翔征(23)である。2日の中信戦で3回2安打無失点。初回の3者連続を含む6奪三振と圧巻の投球を見せた。投手のMVPにも選出され、「台北ドームのマウンドで気持ち良く投げられた」と振り返った。ここ4年間は9、9、12、12勝。初の「開幕投手」が決まっている戸郷について、別のスコアラーはこう眉をひそめた。
「スリークオーター気味の少し腕を下げた位置から横振りで投げるフォークが、スライダーやシュートをしながら落ちる。『動くフォーク』は他にない軌道で、打者は『接点が合わない』と頭を抱えている。フォークでもストライクを取ってくるから見逃すわけにもいかない。しかも、毎年その精度が上がっているから厄介なんです」