クセバレ報道で「メジャーの洗礼」と大騒ぎだが…ドジャース山本由伸「握りが見える」を逆手に取る
MLBでも電子機器などを使ったサイン盗みを厳しく禁じている。2019年にサイン盗みが発覚したアストロズには厳罰が下された。それでも、どんなに小さなクセからでも、攻略の糸口を見つけようとするのがメジャー式である。
次回登板までに、プライアー投手コーチと修正する可能性はあるものの、ドジャースの首脳陣はまだ知らないのではないか。古巣・オリックスの厚沢和幸一軍投手コーチはこう証言している。
「由伸の場合、クイック投法とか、やっていること全てに意味がある。あの投球フォームもそうだけど、こうだと思ったら、大きく変えることができる。由伸はとにかく賢い男。他球団に毎年研究されても、その上を行く。外からどう見られているか分かった上で、対策を立てられるのが彼の強みなんです」
つまり、故意的に握りを見せた上で、違う球種を投げ込むこともあり得る。サイン盗みなどの「インチキ」を行う球団に対しては、逆手に取れるしたたかさも持ち合わせているというから、心配なさそうである。