好調の大谷を支える新天地での“高揚感” 古巣では見られなかった嬉々とした表情と圧巻プレー
■勝利を目指せる力を持った同僚とプレーできる
走塁に力を入れて走り込んだことに加え、右肘手術明けで、上半身でなく下半身を重点的に鍛えざるを得なかったことが、現時点ではプラスに作用している。
パンパンに膨れ上がった太ももや尻を含めた下半身を生かした打撃によって、打球の飛距離はアップしたともっぱら。オープン戦初戦で打ち上げたポップフライが本塁打になり、ロバーツ監督を仰天させたくらいなのだ。
技術的には昨季中につかんだ高め速球への対応がデカいようで、大きく変える必要はないと本人は話している。
このオフはプロスポーツ史上最高額の10年総額1000億円超でドジャース入り。金額に比例して、それに伴う責任も大きくなると本人は話している。おまけに先日、結婚したことを公表。所帯をもったことで成績が下がろうものなら、カミさんがバッシングされかねない。大谷が今季、目の色を変える事情はあるものの、なにより大きいのは勝てるチームで、勝利を目指せる力をもった選手たちと一緒にプレーできるという充実した精神面ではないか。