スマホは空港で没収、個人行動は一切禁止…2泊3日でひしひしと感じた「停戦中」の緊張感
入国審査に4~5時間かかり、入国するとすぐにガイドがやってきました。記者6人、カメラマン4人の日本取材陣に5人のガイドの密着マークです。まず現地携帯を借りることになり、レンタルデスクに行くと薄化粧を施した女性2人が、微笑みながら迎えてくれました。「写真を撮っていいですか?」と聞いてOKをもらってカメラを構えた途端、ガイドがやって来て「森さん! 何をしてるんですか! ここではすべて私の許可を取ってください!」と怒られました。「女性にいいと言われたので……」と釈明すると「森さんはスケベですね」とひと言。 北朝鮮に入国してモノの5分で「スケベ」認定された日本人は、後にも先にも自分だけでしょう。
試合のキックオフは午後4時。午後2時30分にホテルのロビーに集合するようにガイドに言われました。バスに揺られて5万人収容の「金日成競技場」を目指しました。
記者席に座るとスタンドはすでに超満員。理由はすぐに判明しました。 我々報道陣が到着すると一糸乱れぬ人文字パフォーマンスが始まったのです。試合が始まるや5万人が同時に大きな声を挙げ、大迫力となって押し寄せてきました。