ドジャース大谷が直面するホームラン打者の壁…もう「窮屈な打ち方」を強いられている
ドジャース・大谷翔平(29)が日本時間9日、敵地ミネアポリスでのツインズ戦に「2番・DH」で出場し、1本塁打含む5打数3安打1打点。今季初の猛打賞で、キャリア最長となる5試合連続のマルチ。
大谷は3-2と1点リードの七回、救援右腕ジャクソンの甘く入った変化球を捉え、左翼スタンドギリギリに運ぶ3号ソロ。初回の第1打席では先制点を演出する中越えの二塁打を放つなど、持ち前の長打力を発揮した。
チームは4-2で勝った。
その大谷についてア・リーグのスカウトがこう言った。
「メジャーの投手の長距離打者対策はいま、ハッキリとした傾向がみられます」
ア・リーグの本塁打記録(62本)をつくったヤンキースのジャッジ、昨年54本塁打を放ったブレーブスのオルソンはもちろん、昨年の本塁打王である大谷翔平(29=ドジャース)も投手に似たような攻め方をされているという。
「それは打者に腕を伸ばした状態でボールをとらえられないようにすることです。ケタ違いのパワーを持った打者は、たとえ体勢を崩されようと腕がきちんと伸びきった状態でボールをとらえればスタンドに運べる。例えば大谷が5日(日本時間6日)のカブス戦で放った2戦連続となる2号本塁打が象徴的です。ほとんど右手一本で運んだような感じでしたけど、腕がしっかりと伸びきった状態で球をとらえたからこそ、ボールに力を伝えることができた。なので投手は、パワーヒッターの腕が伸びにくいコースや球種で攻めるのが最近のトレンド。具体的には高めの速球や打者の内角に食い込むカッターやツーシームなど速球系の球です」(同)