クリケットバットで自己最高5戦連続マルチ 大谷を支える「フライボール革命」提唱者の正体
メジャーのコーチとしては若手の部類に入る同コーチはは2019年、32歳でド軍の打撃コーチに就任。クエスタ大学(カリフォルニア州)では野球部に所属していたが、プロ経験はない。大学卒業後は少年野球、大学野球などの指導者を歴任し、バッティングインストラクターのクレイグ・ウォーレンブロック氏とともに、後にメジャーを席巻した打球に角度をつけて打ち上げる「フライボール革命」を提唱。打撃革命のパイオニアとして名を馳せた。
これまで多くのメジャーリーガーを指導しており、昨季までド軍でプレーした18年の打点王J.D.マルティネス(現メッツ)、3年連続2ケタ本塁打をマークしているクリス・テイラーらの打撃フォームを改良した。
米放送関係者がこう言う。
「アマチュア、特に少年野球での指導経験が豊富なだけあって、論理的で分かりやすい指導だと、ドジャースの選手にも好評を得ている。若手野手だけでなく、ベッツ、フリーマンらMVP受賞経験者ですら、調子を崩すとスコヨック・コーチのフォームチェックを受けているほどです。大谷は開幕当初こそ打球に角度がつかず、苦しんだものの、フライボール革命の第1人者の助言が本塁打量産の契機になるかもしれません」
スコヨック・コーチは相手バッテリーの分析力にも長けているだけに、データを重視する大谷にとっては最適な人材といえそうだ。