1年目のキャンプから清原は「あと1センチ、横へ投げていただけますか?」とコースを指定した
1年目に新人最多タイの31本塁打をマークした清原は新人王を獲得。キャンプ以降はほとんど交流はなかったが、清原が1996年オフ、FA権を行使して巨人へ移籍した時は、心配だなと思った。
「巨人は高校時代の意中の球団ですが、僕は巨人には行かないほうがいいと思いました。巨人はあまり厳しい練習をやらないっていうじゃないですか。そんな環境で自分をしっかりと追い込めるのかなと。清原は通算500本以上の本塁打を打ったけど、打撃3部門のタイトルを取れなかった。今もなんでタイトルを取れなかったのかなと……。残念だよね。あれだけライトにうまく打つのに、清原ほどの能力があれば、三冠王を取れたと思います。巨人に行っても、西武の1年目のような気持ちで練習に取り組んでいたら、もっとすごい選手になったと思いますけど……」
鈴木は清原と並行してPL学園の同級生・桑田真澄(現・巨人二軍監督)の才能にも魅力を感じていた。
「もしショートをやっていたら日本一の遊撃手になっていたと思います」