最速160キロのオリックス山下舜平大が「打線の無援護」を招く致命的欠陥
スター候補がまた勝てなかった。
オリックスの4年目右腕・山下舜平大(21)が昨11日の楽天戦に先発。3連打で招いた二回の満塁のピンチは無失点に抑えたものの、三回に浅村に適時二塁打を浴びて先制点を献上した。四、五回は走者を出しながら追加点を許さず、5回107球7安打1失点で降板。味方の援護なく、今季初勝利はならなかった。
オリックスが逆転サヨナラ勝ちをしたため、敗戦投手にはならなかったが、最速160キロの剛腕がなぜか勝ち切れない。
今季初登板だった先月26日の西武戦は散々だった。
二回に連続四球を与え、六回も先頭から3連続四球。自身ワースト8四死球の自滅で、平井投手コーチに「今の実力。(球に)勢いがあっても枠に行かなかったら勝負できない」とピシャリとやられていた。さるオリックスOBがこう言った。
「この日は2四球で済んだといっても、ボール球が先行して5回で100球を超えているようでは、いくらなんでも球数が多すぎる。こんなにリズムが悪くては、打線だって援護できませんよ」