マスターズ2度目V狙う松山英樹は大きく出遅れ…過大評価のシェフラーを蹴落とせるか
【マスターズ】第1日
◇ ◇ ◇
2021年大会を制して2度目の優勝を狙う松山英樹(32)は初日、1バーディー、5ボギーの76。4オーバーと大きく出遅れた。
ラウンド後、「(パットを)自信を持って打っていないから入らない。18番でボギーを打ってしまったので心は痛んでいるが、切り替えて明日で終わらないよう頑張りたい」と話した。
昨季欧州ツアー新人王で特別招待された久常涼(21)は、1バーディー、5ボギー、1ダブルボギーの78だった。
13回目の出場となる松山は、2月のジェネシス招待優勝から好調を維持しているが、強敵は初日を6アンダーで終えた優勝候補筆頭のスコッティ・シェフラー(27)だろう。
昨年の全米プロ2位で世界ランキングのトップに返り咲き、19試合を消化して3勝を含むベスト5が13回。マスターズ前の直近3試合も、2連勝、2位タイ。とにかく勢いがある。同ランキングの平均ポイント(11.856=7日時点)は、2位のR・マキロイ(7.699)を大きく引き離している。
米国賭け屋のベストオッズを見ると、シェフラー4倍、マキロイ11倍、J・ラーム12倍と続いている。世界ランク12位の松山は21倍だ。シェフラーの4倍というオッズは、全盛時のタイガー・ウッズでもなかったかもしれないが、ウッズと異なるのはツアーのレベルだ。
今はLIVゴルフに移籍したトッププロが米ツアーにおらず、明らかにフィールドは弱体化している。しかも、世界ランキングのポイントが米ツアーに過分に与えられているため、下位と大差がついてしまったとも言える。