大谷は得点圏でサッパリでも…ロバーツ監督「積極的すぎる」と苦言のお門違い
イチローは以降も、ボール球に手を出して不振に陥るたびに、チーム内外で「四球を選ぶべき」などと批判の的になった。
大谷もイチローのように、監督から苦言を呈されたわけだが、大谷の場合はそれが必ずしも的を射ているとは言い難い。
18日時点でメジャー最多の31安打をマーク。あくまで得点圏での打率が伸びないだけであって、高打率(.360)をキープしている。
現地特派員が言う。
「イチローはリードオフマンであり、安打を打って出塁することが求められた。ボール球に手を出して安打が出なければ、批判を浴びるのは当然です。でも大谷は、あくまで得点圏で安打が出るか出ないかの問題。しかも、幼少期から好球必打の考えが体に染みついており、メジャー通算175本塁打のうち、初球を仕留めたのは39本で最も多い。ロバーツ監督が言うように初球から打ちに行かずにボールを見極めようとすれば、かえって大谷の良さがそがれ、ますます袋小路に入り込む危険があります」
雑音を封じるためにも、得点圏で1本打ってスッキリしたいところだ。