押し相撲専門の貴景勝に組んで負けて…大関・琴ノ若「琴桜」継承は時期尚早
なぜ、あの体勢から負けるのか――。
3敗をキープし、優勝戦線に踏みとどまっていた大関琴ノ若(26)が22日、貴景勝に敗れ、初Vの夢がはかなく散った。
いずれも大関同士。「勝敗は兵家の常」の故事成語通り、負けたこと自体は仕方ないにせよ、問題は内容だ。
四つ相撲主体ながら押しも出来る琴ノ若に対し、貴景勝は「組んだら幕下以下」と言われる押し相撲専門の力士。にも関わらず、琴ノ若は左上手を掴みながら、貴景勝のすくい投げで崩され、寄られ、最後は送り出された。
途中も有利な体勢になりながら、仕掛けが遅く、反撃を許した琴ノ若。父と同じ現在のしこ名は今場所限り。来場所から横綱だった祖父と同じ「琴桜」に改名する方針だが、しばらく「琴ノ若」の名前で修行を積んだ方がよさそうだ。