バドミントン 混合Dは東京大会銅メダル「ワタガシ」が2大会連続表彰台に現実味、男子単は新鋭を要チェック
混合ダブルスは世界ランク1、2位の鄭思維・黄雅瓊、馮彥哲・黄東萍の中国勢2組とワタガシ以外にも5~6組がメダル争いに加わる実力を持っており、大混戦が予想される。番狂わせも十分、あり得るだけに油断は禁物だ。
■男子シングルス
代表を引退した元世界1位の桃田賢斗に代わって男子シングルスのエースに浮上したのが世界5位の奈良岡功大(22)。ジュニア時代から将来を嘱望され、22年に主要国際大会への出場が可能となるA代表に入った。国際舞台で着実に結果を残し、23年の世界選手権で準優勝した。
「奈良岡は『技術では誰にも負けていない』と本人も話す通り、世界有数のテクニックの持ち主。特にネット前に落とすヘアピンショットがうまく、その精度は世界屈指といわれた桃田をほうふつとさせる。男子シングルスは大柄でパワーのある選手が揃う中、奈良岡の細かい技術は際立っている。大会を勝ち抜くスタミナに不安はあるものの、ゲームカウント2-0のストレート勝ちが続けば、桃田も届かなかった日本男子シングルス初のメダル獲得に近い存在といえるでしょう」
12年ロンドン大会女子ダブルスの藤井瑞希、垣岩令佳組の銀を皮切りに16年リオ大会は高橋礼華、松友美佐紀組が金、東京大会は渡辺、東野組が銅と3大会連続でメダルを獲得。各種目で世界ランク上位に名を連ねる日本勢は伝統を紡げるか。