エムバペの名前はあるのか? パリ五輪のフランス代表メンバー7月3日発表
フランスが、初めて五輪のサッカーで金メダルを獲得したのは、1984年の米国・ロス五輪だった。アンリ・ミッシェル監督に率いられたチームは、決勝でブラジルを下して金メダルに輝いた。
ところが、対戦相手のブラジル代表というのが、名ばかりのチームだった。
実際に出場したのは、ブラジル国内のクラブチーム「インテルナシオナル」だったのである。
W杯となると目の色が変わるブラジルだが、彼らにとって当時の五輪の扱いは、代表チームを送り込むほどではない、という程度のものだった。
それでもチームにはGKジルマール、FWミルトン・クルス、MFドゥンガ、DFマウロ・ガルボンといった後のブラジル代表選手らがプレーしていた。
ただ、大会そのものはレベルダウンが否めなかった。
なぜなら前回1980年モスクワ五輪で優勝したチェコスロバキア、銀メダルの東ドイツ、銅メダルのソ連(いずれも当時)といった旧共産圏のステートアマ(アマチュアとは名ばかりのプロ選手)が、4年後のロス五輪をボイコットして出場していなかったからだ。