女子レスリング68kg級 慶大ガール尾崎野乃香はパワータイプを相手に持ち味のスピードを生かせるか
女子レスリング68kg級
表彰台はもちろん、金メダルラッシュを期待されているのが男女レスリングだ。前人未到の133連勝で本番に臨む女子53キロ級の藤波朱理(20)、連覇を狙う同50キロ級の須崎優衣(24)らを筆頭に金メダル候補がひしめいている。今回の代表メンバー13人は東京大会の12人を上回り、アテネ、ロンドンと並んで過去最多となった。前日本協会強化本部長で、拓殖大学レスリング部部長の西口茂樹氏(58=国際学部教授)がお家芸種目の行方を占う。今回は【女子68キロ級】。
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須崎、藤波に続くメダル候補は、尾崎野乃香(21)。レスリングでは珍しい慶応大に籍を置いている。
22年の全日本選抜選手権で、東京五輪62キロ級金メダルの川井友香子(現・恒村友香子)を破って連覇を達成。世界選手権も制して、代表候補に浮上したが、国内の2大会で優勝できず、62キロ級での代表入りを逃した。68キロに階級を上げ、今年1月の代表決定プレーオフで22年世界選手権銀の石井亜海(育英大)に残り1秒で逆転勝ちし、初の代表切符をつかんだ。