全米シニアOP2位!藤田寛之にみる「下り坂を楽しむ」生き方…次期専大監督に推薦するつもり
全米シニアオープン(ロードアイランド州ニューポートCC)で藤田寛之(55)が惜敗です。初日から首位を守りましたが、現地6月30日に行われた第4ラウンドは、霧の影響でスタートが約2時間遅れ、2位に3打差で迎えた11番のティーショットを打つ前に荒天のため中断。そのままサスペンデッドになり、翌日に再開され、リチャード・ブランド(英国)とのプレーオフの末に競り負けました。
国内ツアーは男女とも若手の活躍が顕著ですが、藤田は遅咲きです。国内ツアー18勝のうち、12勝は40代になってから。41歳で初めてマスターズに出場し、43歳で日本シリーズ3連覇を達成。この年は年間4勝を挙げ、悲願の賞金王にも輝きました。
現在の主戦場は国内のシニアツアーです。若い頃より体が大きくなっているのはトレーニングのたまものでしょう。昨季は海外シニアのメジャーとレギュラーツアー、下部のアベマツアーにも参戦しました。大会の「格」には関係なく、どの試合も開催、運営する人たちに感謝の気持ちを忘れずプレーしているそうです。
私もそうでしたが、若い頃はがむしゃらに勝ちにいきます。それは悪いことではないものの、自分中心で周囲が見えなくなることが多々あります。藤田の視野の広さは、40歳を過ぎてから勝ち方を覚えたことと無関係ではないでしょう。