なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは
ドジャース大谷翔平(29)は三冠王を射程圏内に捉えているが、その勝負弱さは相変わらず。得点圏打率.235はリーグ51位。得点圏での打点は27、本塁打はわずか1本。チャンスに限れば並の打者になってしまう。【前編】からつづく。
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大谷はそもそも勝負弱い打者ではない。過去3年の得点圏打率をみると、21年.284、22年.314、23年.317。いずれも、その年の打率を上回っているから、むしろ勝負強いといえる。
それが、今年に限ってチャンスに弱いのはなぜか。
大谷は4タコに終わった6月14日のレンジャーズ戦後、チャンスでいい当たりが出ないのは力が入っているためかと聞かれ、「基本的には変わらないです」と否定した上で、「ランナーがいない方が基本的には甘い球はくるものではあるので。統計を取ればその通りになる」と答えている。
言い換えれば、ランナーがいるときは甘い球がこない確率が高いということだが、エンゼルス時代は得点圏に走者がいるときの方がいないときより打率が良かった。大谷の言葉を借りれば「甘くない球」を攻略していたことになる。