なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

公開日: 更新日:

 ドジャース大谷翔平(29)は三冠王を射程圏内に捉えているが、その勝負弱さは相変わらず。得点圏打率.235はリーグ51位。得点圏での打点は27、本塁打はわずか1本。チャンスに限れば並の打者になってしまう。【前編】からつづく。

  ◇  ◇  ◇

 大谷はそもそも勝負弱い打者ではない。過去3年の得点圏打率をみると、21年.284、22年.314、23年.317。いずれも、その年の打率を上回っているから、むしろ勝負強いといえる。

 それが、今年に限ってチャンスに弱いのはなぜか。

 大谷は4タコに終わった6月14日のレンジャーズ戦後、チャンスでいい当たりが出ないのは力が入っているためかと聞かれ、「基本的には変わらないです」と否定した上で、「ランナーがいない方が基本的には甘い球はくるものではあるので。統計を取ればその通りになる」と答えている。

 言い換えれば、ランナーがいるときは甘い球がこない確率が高いということだが、エンゼルス時代は得点圏に走者がいるときの方がいないときより打率が良かった。大谷の言葉を借りれば「甘くない球」を攻略していたことになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自信なくされたら困るから? 巨人・田中将大がカブス戦登板「緊急回避」の裏側

  2. 2

    「相棒」芹沢刑事役の山中崇史さんが振り返る俳優人生…地下鉄サリン事件「忘れられない」

  3. 3

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    西武・鳥越裕介ヘッドコーチ「厳しく指導?僕は基本、怒らないんですよ。ただ…」

  1. 6

    巨人・田中将大の早期二軍落ちに現実味…DeNA二軍の「マー君攻略法」にさえなす術なし

  2. 7

    ニデック永守重信会長の堪忍袋の緒が切れる? 「売上高4兆円」達成に不可欠な牧野フライスの買収が難航中

  3. 8

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  4. 9

    佐々木朗希「通訳なし」で気になる英語力…《山本由伸より話せる説》浮上のまさか

  5. 10

    復権狙う自民旧安倍派にトドメ!「10万円商品券」配布問題でチルドレンが石破首相に“助け船”の爆弾証言