健大高崎(群馬)青柳博文監督「野球部の年間予算が1億円? わはははは…」
「ありますよ。面白いのは、今は関東の中学生が関西の高校に行きたい、というケースが増えていることです。逆も? そうですね。どっちも昔はめったになかったこと。それが今は普通になりつつあります」
ーー健大高崎は設備も豪華。ただ、監督が就任した02年当時は専用グラウンドもなかったとか。
「最初は僕自身の力もなかったし、学校も01年までは女子高だった。だから、学校も野球部にはそこまで力を入れてなくて、当初は専用グラウンドも作るつもりはなかったそうです。でも、結果を出して、選手たちの頑張りを見てもらって、作ってもらったんじゃないですかね」
ーーウワサですが、健大高崎の野球部の年間予算は1億円とか。
「わはははは。(笑いながら)それはまったくないです。そんな予算なんて……。自腹を切ることだってあるくらいですからね(笑)」
ーー実際はいくらくらいですか?
「ウチは特に決まった予算というものはないんですよ。(96人の部員が負担する)部費が月8000円で、遠征などは大体1泊1万円くらい。生徒会の予算から年間40万円貰えて、野球部の後援会からも年100万円くらいですかね。後は甲子園出場が決まった時は学校から援助がありますし、野球道具をお願いして買ってもらうこともありますが……。とても1億円なんていきませんよ(笑)」
(聞き手=阿川大/日刊ゲンダイ)