モロッコサッカー躍進の秘密…22年W杯に続きパリ五輪4強、準決勝敗退も初メダルに王手
年代別のフランス代表の常連だったが、2024年3月にモロッコ代表としてデビューした。
モロッコサッカー協会は、自国にルーツのある多くの選手と定期的にコンタクトを取っている。
ベンセギルの場合、フランス協会と綱引きを繰り広げた結果、A代表の国を選択するに当たって、モロッコのユニフォームを選ぶことを決意させたのである。
OA枠で五輪代表入りし、主将を勤めているDFハキミ(25歳)は、スペインのマドリード州に生まれて強豪レアル・マドリードの下部組織に入り、トップチームから独ドルトムント、伊インテルで活躍して2021年にパリSGに入団。欧州屈指の右SBとしてカタールW杯4強入りの原動力となった。
レアルの下部組織時代からモロッコ協会が囲い込み、17歳で両親の祖国であるモロッコの代表としてデビューしている。
モロッコ生まれの選手については、王室の手厚いサポートを受けて着実にレべルアップを続けている。元ワールドサッカーグラフィック誌元編集長・中山淳氏が言う。