モロッコサッカー躍進の秘密…22年W杯に続きパリ五輪4強、準決勝敗退も初メダルに王手
【パリ五輪】男子サッカー
パリ五輪のサッカーでベスト4入りを果たしたモロッコの代表。同国サッカー史上初のメダル獲得に手をかけたその快進撃を、2022年W杯カタール大会のモロッコA代表になぞらえる向きは多い。
A代表は中東カタールの地でベルギー、スペイン、ポルトガルと欧州の列強を次々に撃破。アフリカ初のW杯4強入りという快挙を成し遂げた。
兄貴分に続いて今五輪に臨むU23代表(OA3人枠を含む)が、日本時間6日午前1時にキックオフされた準決勝で優勝候補のスペインと対戦した。
モロッコが1ー0とリードして迎えた後半21分、準々決勝の日本戦で2ゴールのスペインFWフェルミンロペスが同点弾。40分にはDFサンチェスが決勝点を奪い、モロッコは決勝進出を絶たれてしまったが、A代表と同じように五輪サッカーでも存在感を示した。
そのモロッコサッカーの強さの源流として「欧州に生まれ育ったモロッコ系の選手を代表に引き入れることに成功している」ことが挙げられる。
たとえばパリ五輪メンバーの19歳FWベンセギルは、フランスに生まれて1部モナコの下部組織でプレー。18歳でトップチーム入りして日本代表MF南野拓実のチームメートとなり、昨年12月にフランス1部デビューを果たした。