大谷の「世界一&三冠王」に黄信号…2位とのゲーム差みるみる縮まり、自身の打率も急降下
いつの間にやら尻尾をつかまれそうなのが、大谷翔平(30)のドジャースだ。
ナ・リーグ西地区で2位と最大「9」あったゲーム差が、いまや「3.5」に(日本時間12日現在)。ダイヤモンドバックスとパドレスがそれぞれ、ここ10試合を8勝2敗のハイペースで追い上げているのだ。
現在は、地区2位以下の勝率上位3球団がワイルドカードでプレーオフに進める。左手を骨折して離脱中のベッツ(31)が13日のブルワーズ戦に「2番・右翼」で46試合ぶりに戦列復帰。これで1番・大谷、3番・フリーマンとともにMVPトリオが揃った。ドジャースの12年連続プレーオフ進出はほぼ確実とはいえ、だからといって「世界一」になる保証はどこにもない。
スポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「早々と地区優勝を決めたこれまでと違い、今季はパドレスとダイヤモンドバックスに猛追されてチームに危機感があるのはプラスだと思う。けれども、プレーオフで勝てるかは疑問と言わざるを得ません。最大の不安材料は抑えが万全ではないこと。コペック(28)、ベシア(28)、ハドソン(37)の3人が終盤を任され、現在はハドソンが抑えですが、ピリッとしません。プレーオフで怖いのは勢いのあるワイルドカードで勝ち上がってくるチームです。パドレスとダイヤモンドバックスは投手陣が計算できるうえ、シルト、ロブロの両監督はシーズン終盤やプレーオフでのサイ配が非常に的確です。今永(30)が牽引するカブス(中地区3位)やメッツ(東地区3位)も勢いがある。メッツがプレーオフに駒を進めた場合、左足を痛めて離脱中の千賀(31)が秘密兵器になるかもしれません。ドジャースがこのまま地区優勝したとしても、ワイルドカードで勝ち上がったチームにやられる可能性はあります」