不手際連発の水連にうんざり?日本トップスイマー相次ぐ海外逃避…「アスリートファーストではない」と批判噴出
パリ五輪でのメダル量産を期待されながら、400メートル個人メドレーで松下知之(19)の銀1個の惨敗に終わった競泳日本代表。五輪閉幕後には、パリ大会に出場した日本代表スイマーが相次いで海外に拠点を移すことを明かした。
100メートルバタフライ7位の平井瑞希(17=日大藤沢高)が卒業後に選んだ進路は、国内ではなく、米テネシー大学。昨年の世界ジュニア選手権(イスラエル)に出場した際、複数の米国の大学から勧誘されたそうで、次回2028年ロサンゼルス五輪でのメダル獲得を目指し、NCAA(全米大学体育協会)1部に所属する強豪大で研鑽を積むという。
同じ100メートルバタフライ、リレー(混合400メートル、女子400メートルメドレー)に出場した池江璃花子(24)は、昨年10月から練習してきた豪州を引き続き拠点とし、「(ロスまでの)4年間はオーストラリアでやるつもりです。日本に試合で帰ってくることはほとんどないと思います」と、並々ならぬ決意を明かしている。
競泳界では、これまでも平泳ぎでアテネ、北京2大会連続金の北島康介、ロンドン背泳ぎ銀、銅の入江陵介、パリにも出場した瀬戸大也らのトップスイマーが、米国や豪州で外国人コーチの指導を受けるのが珍しくなかった。競泳は幼少の頃から同じコーチに指導を受ける選手が多い。環境や指導者をかえたり、英語を習得するなど、選手によって海外に出る目的はさまざまだが、女子選手2人が国外に拠点を移すのは、日本水泳連盟に愛想が尽きたのも一因だろう。