古江彩佳は悪条件でこそ「技術と粘り」フル回転! 強風吹き荒れた2日目も8位Tと上位維持
【ISPS HANDA スコティシュ女子オープン】第2日
この日も強風が吹き荒れ、歴代のメジャーチャンピオンも苦戦する中、2年前の今大会を制した古江彩佳(24)はスコアを1つ落としたが、首位に6打差の通算2アンダー8位に踏みとどまった。
現地の気温は16度前後。風速は8メートルを超えて体感温度をさらに下げ、ミトンの手袋やネックウオーマーをつけ、防寒ジャンパーを着てのプレーは8月とは思えないほど。古江は3番手も違う逆風や追い風の中でもショットが安定。上位を狙える位置にいる。
古江は、先月のエビアン選手権で日本女子5度目のメジャー制覇を達成。次戦の全英女子オープン(セントアンドルーズ・オールドコース)の前哨戦となるこの試合で好成績を残し、気分よく聖地へ向かいたいところだ。
「今の古江は難コースや条件が悪くなるほど力を発揮する」と、ツアー関係者がこういう。
「アップダウンが激しいエビアンのコースとは異なるが、ラフが深く、池が多いパリ五輪の会場も点で攻める難コースだった。優勝したL・コ(27)や1打差でメダルを逃した山下美夢有(23)のように飛距離は出ないがショットメーカーが有利でした。まさに古江向きですから、『出場していれば優勝争いをしていたはず』という声は多くのプロから聞いた。リンクスのセントアンドルーズは強風と112個のポットバンカーが難敵。風を読み、弾道を抑え、ロングパットや転がしのアプローチなど、頭をフル回転させなければスコアはつくれない。条件が悪くなるほど古江の技術と粘りが生きてきます。その前に、まずはこの大会ですが」
22年の今大会最終日は、首位と4打差でスタートした古江。ボギーフリーの10バーディーで62と大爆発し、大会新記録となる通算21アンダーでの逆転劇だった。