朝夕2部制の甲子園は「初日の第三試合」が最もキツイ…朝5時起床で開会式、試合後の退場は22時過ぎになる
横浜の部長時代、初日の第3試合で泣かされたことがある。横浜は2006年のセンバツ甲子園で優勝。夏も神奈川県を制し、夏の甲子園では1回戦で2年生の中田翔(中日)が4番に座る大阪桐蔭と初日の第3試合で対戦することが決まった。
開会式の後、当時は甲子園球場からほど近い鳴尾浜にある体育館が待機場所に指定され、ほとんどの選手がグーグーと昼寝を始めた。その時は朝の5時前に起きているのだから仮眠は仕方ないと思ったが、いざ試合が始まると、完全に体を起こすことができず、6-11で敗退。調整の難しさを感じた。
同時に他校のマークが集中する甲子園春夏連覇の難しさも痛感した。センバツ優勝校の健大高崎が2回戦で敗退。「絶対に負けられない」というプレッシャーがあったように見えた。いつも通りのプレーができなかったり、凡ミスをしてしまったり……。これは春優勝したチームにしか分からないものである。