阪神「老将の孤立無援化」の懸念…岡田監督に“勇退説”でコーチや選手もソッポの可能性
両者にこうしたミゾができるのは、2年契約の最終年を迎える岡田監督の去就とも無関係ではない。
チーム内では、2022年12月に就任した杉山健博オーナー(65)が任期満了で退任するとのウワサが流れているという。
「杉山オーナーは球団初の阪急出身者。阪急阪神ホールディングス(HD)のトップである角会長が、岡田監督をバックアップするために送り込んだ。阪急阪神HDは阪急電鉄が阪神電鉄を吸収合併して誕生した会社で、社内の阪急の影響力は絶大です。つまり、岡田監督は阪急という強力な後ろ盾を得て、就任したわけですが、杉山オーナーの後任は再び、阪神出身者が務めるとみられている。岡田監督は後ろ盾を失うことになります」(関西財界関係者)
しかも22年オフに岡田監督が就任する際、阪神側は当時二軍監督だった平田勝男ヘッドコーチ(65)をプッシュしていたといわれる。
「岡田監督が来季も続投するなら、そろそろ声がかかっていてもおかしくない。しかし、昨季は38年ぶり日本一を達成した大功労者とはいえ、コーチとのミゾはフロントも把握しているはず。阪神主導で来季の監督人事を進めるなら、岡田監督は今季限りで勇退する可能性はある。コーチはもちろん、選手も“風”を読んで、いよいよ岡田監督の言うことを聞かなくなりますよ」