五輪ニッポン「破産」するスポーツ団体が続出か…JOCは早くも助成金の大幅減額通達
パリ五輪が終わったばかりの日本スポーツ界が悲鳴を上げている。
五輪メダリストはJOC(日本オリンピック委員会)からの報奨金を手にする。金メダルで500万円、銀200万円、銅100万円。これに加え、各競技団体からのボーナスがあり、パリの場合、最高額はゴルフの金メダル2000万円。柔道や競泳は金メダルを獲ってもゼロと競技による格差は大きい。
そんな中、今回のパリ大会で大幅な減額をしたのが陸上だ。日本陸連はリオ五輪と前回の東京五輪では金メダルに2000万円のボーナスを設定したが、今回は300万円。半額以下だ。
アスリートは鼻先のニンジンのためだけに頑張るわけではないが、金額は期待の表れでもある。報奨金の大幅減は選手をモヤモヤさせたに違いない。その影響もあってか、パリでは陸上が大苦戦。メダルはやり投げの北口榛花の金1個のみに終わった。
原因は陸連の財政難にある。コロナ禍の21年から深刻化し、競技会の中止、活動制限による助成金や登録会員数の減少が主な原因だという。東京五輪の汚職問題におけるスポンサー収入減少も響いた。