阪神「アレンパ」は風前の灯火…V逸の戦犯は誰だ?フロントの“見る目のなさ”は巨人と真逆
若手の育成方針を掲げてはいるものの、今季は開幕から貧打に苦しんだ。ヘルナンデスのような外国人選手がこれを打開する可能性はあったが、そもそも指揮官は助っ人をアテにしていない。
阪神は近年、年俸3億円以上の大枚をはたいて獲得したロサリオら助っ人野手が相次いで不発に終わるなど、成功例は少ない。フロントの“見る目”のなさも、よくわかっているはずだ。
ノイジーは昨季、レギュラーとして年俸1億3000万円で獲得したが、打率.240、9本塁打にとどまった。しかしフロントは、他球団に移籍されることを恐れ、減俸したうえで残留を決めた。
岡田監督は「契約するなら(春季)キャンプまでに、バット立ててこいって言うた」と注文をつけたが、そもそも活躍に半信半疑だったのは確かだ。
しかも、シーズン中に助っ人を獲得すれば、限られた外国人枠を巡って波紋が生じ、チームに火種を生みかねない。
「19年7月に獲得したソラーテは、二軍暮らしが続くなか、同年9月に一軍に招集されるも、『モチベーションが上がらない』とこれを拒否し、解雇に追い込まれた。マルテの代役で獲得したものの、助っ人枠の兼ね合いもあって一軍に定着できず、ヤル気をなくしたことが原因です。阪神はかつてのマートンしかり、助っ人によるゴタゴタが少なくない」(球団OB)