大山悠輔「阪神決別説」が急浮上! 巨人だけじゃない、まさかのダークホース球団が虎視眈々
ドラフト事件、メディアの洗礼
「大山は米国に拠点を置く大物代理人と契約したと聞きました。FA宣言をして、手を挙げたすべての球団と交渉する上で、4年総額16億円以上に発展するとみられる条件面も重視される。その意味では、資金力がある阪神と巨人が有利でしょう。ただ、阪神は下交渉の段階で難航していたうえに、大山本人が阪神入りしてから苦労に苦労を重ねてきた経緯もあり、移籍を決断しても不思議ではありません」
大山は昨年、18年ぶりにリーグ優勝を果たした際、日刊スポーツの手記に、「今だから明かせますが、僕のプロ野球人生は『謝罪』から始まりました」などと記して、大きな反響を呼んだ。
大山が1位指名された16年ドラフトは、当時の金本知憲監督がイニシアチブを握っていた。大方の予想を覆し、大山を単独で1位指名したのだが、その直後のドラフト会場や阪神ファンの反応は、「投手じゃないのか」「1位で取る選手じゃない」という悲観的なものが多かった。
「大山は手記で、『プロ野球選手になるという夢がかなった瞬間なのに、本当にショックでした。親や家族も傷つけてしまって<自分に力がないからだ。有名じゃないからだ>と情けなくて……。ある雑誌の阪神ドラフト採点は50点で<史上最悪>とまで書かれました』と吐露した。同期入団選手に『俺のせいで申し訳ない』と謝り倒したくらい、大きなショックを受けた。しかも、指名直後に自身の家族への取材が殺到するなど、マスコミ不信にも陥ったといいます」(在阪放送関係者)
日本一熱狂的といわれる在阪メディアの“洗礼”も浴びた。
「プロ入り直後の入寮前に母校の白鴎大で自主トレを公開した際、茨城の名産である納豆を手に、『茨城をもっと知ってもらいたい、盛り上げたい』などとコメント。同県が当時、全国の魅力度ランキングで最下位だったこともあり、『納豆パワーで茨城をアピール』などと大きく取り上げられた。すると本人は、『記事が野球の趣旨から外れている』などと、不満をあらわにし、メディアと一定の距離を置いたそうです。阪神には、そうした環境になじめない選手もいる。22年オフにメジャー挑戦した藤浪晋太郎もそのクチです」(同)
これまで、阪神からFAで巨人に移籍した前例は皆無。仮に大山が巨人入りすれば、歴史を覆すことになるし、広島に行ったとしても阪神ファンからは「裏切り者」との謗りを免れない。大きなリスクを冒してでも阪神を飛び出す覚悟はあるのか。投げられた賽の目は何が出るのか。
◇ ◇ ◇
大山の去就を抜きにしても、藤川阪神は前途洋々というわけではない。藤川監督は生え抜きとはいえ、指導経験ゼロ。しかも、意外なことに「後ろ盾」もないという。いったいどういうことか。直面する「厳しい現実」とは。
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