佐々木朗希に「中小球団を経由してドジャース行き」が急浮上…1年目から人気球団の重圧には耐えられない?
「彼がメディア絡みであまり良い経験をしていないことを考えれば、より小規模なチームの方が着地点として有益かもしれないという議論もある」
米ウインターミーティング2日目の日本時間11日、今オフ、メジャー挑戦する佐々木朗希(23)の代理人を務めるジョエル・ウルフ氏がこう言った。「彼」とは佐々木のことだ。
今年でプロ5年目ながら、年間通してローテーションを守った経験がない佐々木のメジャー挑戦を否定的にとらえる日本のメディアが多いのは事実。いわく、「まだロッテに恩返しをしていない」「日本以上にスケジュールがハードなメジャーでやれるわけがない」──。
ウルフ氏は「(日本の)メディアは彼に対して多くの否定的な報道をしてきた。多くの人がそれに同調し、彼と彼の家族について誤ったウワサを流し、彼の精神状態に悪影響を及ぼした」とも言っている。
まして、ウルフ氏によれば、佐々木は「肩を2度、負傷している」という。投手にとって重要な部位に“故障”を抱えているだけに、1年目からニューヨークやロサンゼルスなどのような大都市圏で、論調の厳しいメディアにさらされるのは避けた方がベターという選択肢もあるということだろう。
ロッテOBがこう言った。
「佐々木が今季中、右腕のコンディション不良で戦列を離脱、二軍の浦和で調整していたときのことです。関係者いわく、佐々木の状態を詳しく知りたいメディアが取材に行くと、本人は視線を合わさないよう逃げているように見えたそうです。メディアに対する不信感があるかもしれません」
佐々木と親しい関係者によれば、それでも「本人はドジャースが好き」だという。「昨年までは家族ぐるみで仲の良い山本由伸(26)と一緒に本気でドジャーブルーのユニホームを着るつもりだった」そうだ。密約説の有無はともかく、佐々木争奪戦でドジャースが「最有力」といわれる根拠はそのあたりにあるのかもしれない。