なでしこ 総合力の高さを生む「世代の融合」…シービリーブス杯2試合連続4発快勝
サッカー日本女子代表初の外国人指揮官となるニールセン監督率いる新生なでしこジャパン(世界ランク8位)が、米国で開催中のシービリーブス杯2戦目(24日)で世界21位のコロンビアを4-1で下し、第1戦のオーストラリア戦(世界15位=4-0)に続いて4発快勝の好発進である。
2試合を終えて「バランスがしっかり取れている好チーム」という印象を持った。
オーストラリア戦から先発5人を入れ替えて臨んだコロンビア戦は、開始18秒にFW谷川萌々子(バイエルン・ミュンヘン)が30メートルの豪快ロングシュートを決め、8分にはオーストラリア戦2ゴールのエースFW田中美南(ユタ・ロイヤルズ)が追加点を挙げた。
オーストラリア、コロンビアはともに高さ、強さ、上手さのある実力派チーム。だが、なでしこの総合力の高さが際立った。
まずは「攻守のバランス」の良さである。
オーストラリア戦は、守備ラインの前でDF熊谷紗希(ロンドン・シティ・ライオネス)がアンカーを務め、その前のボランチでコンビを組んだMF長谷川唯(マンチェスター・シティ)とMF長野風花(リバプール)の3人が「逆三角形」に位置取り、両サイドのアタッカーやサイドバックと絶妙な連携プレーを見せ、攻守でチーム全体のバランスを崩すことなく、常に試合のペースを掌握していた。