オリオールズ菅野智之は開幕ローテ正式決定もいきなり難敵…デビュー戦では超強力打線が待ち受ける
ラクな相手ではない。
開幕ローテ入りが正式決定したオリオールズの菅野智之(35)。デビュー戦の相手となるブルージェイズは昨季、ア・リーグ東地区で借金14の最下位に沈んだが、今季はだいぶ様相が違う。
投打ともに崩壊状態だったチームを再建するため、投手ではサイ・ヤング賞3度のシャーザー、打者ではオリオールズから昨季44本塁打のサンタンダーを獲得。佐々木朗希争奪戦でも最終3候補に入るなど積極補強を敢行し、アリゾナで行っているオープン戦では、ヤンキースなどを抑えて首位に立っている。
2021年本塁打王のゲレロにオンブにダッコだった打線にサンタンダーが加わり、生え抜きスターのビシェットも復活。21年から2年連続でリーグの最多安打をマークしたビシェットは昨季、81試合の出場で打率.225、4本塁打と不振を極めたが、このオープン戦では打率.373、4本塁打とチームトップの成績だ。この3人が上位に並ぶ打線は、昨季に比べて間違いなく厄介になった。
菅野はオープン戦で初登板から4試合連続無失点に抑えるなど、5試合15イニングで失点5、防御率3.00。開幕ローテを手にし、「思い描いている以上の成果が出た」と手応えを口にしていたが、日本時間21日のヤンキース戦では6安打5失点で5回途中降板。左打者のチザムに内角の直球を右越えに本塁打され、「あの球を持っていかれたのは人生初体験」とメジャーのパワーを目の当たりにした。