「旬の魚カレンダー」上田勝彦監修
<“味覚の旬”や“漁獲の旬”を知り、うまい魚をたくさん食べよう!>
養殖や冷凍の技術が進んだことで、魚の多くは季節を問わず手に入るようになった。しかし、旬を意識すればDHAやEPAなどの栄養素をしっかりと取れたり、手ごろな値段でうまい魚を楽しむこともできる。
上田勝彦監修「旬の魚カレンダー」(宝島社 1100円)では、魚にもっとも脂が乗る“味覚の旬”はもちろんのこと、たくさん取れて値段も安くなる“漁獲の旬”なども紹介しながら、それぞれの魚に適した調理法などを解説していく。
日本の代表的なおかずの魚であるアジは、価格が安くなる漁獲の旬は夏だが、もっとも脂が乗る味覚の旬は冬だ。料理法も多様で、焼きや干物だけでなく、アジの身をショウガなどの薬味と味噌と一緒に包丁で叩いたなめろうもおすすめ。脂が乗った冬のアジなら、三枚におろして酢と昆布に半日ほど漬けた酢じめもいい。
秋から漁獲の旬を迎え、冬に味覚の旬がやってくるタラは、日本の鍋料理には欠かせない魚だ。純白の身もうまいが、忘れてならないのが精巣である白子。