「君に友だちはいらない」瀧本哲史

公開日: 更新日:

■エースに頼る企業は限界

「世の中を変えるにはチームを組んだ方がいい」と瀧本氏は言う。

 ここでのチームとは、いわゆるスポ根的なチームワークとは違う。目的を果たすためにタイプの違う人間が少数集まること。

 瀧本氏は、「私たちが時代をプチやぶるのに必要なのは、これまでの野球的な戦いから、サッカー的な戦いにシフトすることです」と、こう続ける。

「日本サッカーの本格的な歴史はまだ20年。1993年のJリーグ開幕から、“短期間でW杯出場”を目指して成功している。それはなぜか。むちゃなスケジュールを実現させるために、海外から大物助っ人選手などを呼び、マーケティング担当や経営陣に関しても業界外から人材を受け入れたからです。チームの構造も重要で、野球は全員が決められたポジションで決められた動きをする。その中に、絶対的なエースと4番が存在する。一方のサッカーは、ポジションはあるものの、状況にあわせ自由に動き回る。FWだけじゃなく、MF、GKもエースになりえます」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情