みうらじゅん氏にエロの醍醐味を聞く
■セックスに向かない人は違う惑星に行けばいい
1体70万円のラブドール(ダッチワイフ)の絵梨花さんを勢いで購入したり、女装をして六本木まで出かけたり。実は常に真剣なのだという。
「僕ら男は常に真剣です。エロは男のロマンなんです。ただ、女の人の考えとは絶対的にズレているんですよね。だから叱られる。『男ってバカね』と思っても、笑わないでいただきたい。そうすればセックスレスも減ると思うんですよね(笑い)」
とどのつまり、エロの神髄とはいかに?
「エロが広大な宇宙だとしたら、セックスもSMもスカトロも熟女も一惑星にすぎない。若い頃、僕が乗ったロケットはセックスに向かってると勘違いしてたけど、そうじゃないんだよね。だって、年とるとセックスしなくなるやつもいるし。『死ぬまでセックス』なんてありえないでしょ。セックスに向かない人は違う惑星へ行けばいい。それくらいエロは自由で、おおらかな世界なんですよ」
◇1958年、京都府生まれ。武蔵野美術大学在学中に漫画家デビュー。エッセイスト、作家、ミュージシャンとしても活躍。「マイブーム」や「ゆるキャラ」の生みの親でもある。ライフワークの「エロスクラップ」は約400冊、最近では熟女(婆)系の写真が増えている。