「食べるのを我慢できないのは、あなたの意志が弱いからではありません。」白澤卓二著
何度もダイエットに失敗している、満腹になると眠くなる、飲んだ後のシメの炭水化物が大好物でやめられない――。これらに覚えがあるなら、糖質中毒による異常食欲が起きている可能性が高いと本書。
白米や小麦、白砂糖など糖質の多い食材を取ると、脳内には快感ホルモンと呼ばれるドーパミンが分泌される。そして、糖質過多の食事を続けていると、より強い快感が欲しくなり、糖質摂取量がどんどん増えていく。薬物中毒と同じで意志ではコントロールできず、食欲が暴走して肥満へと突き進むことになるそうだ。
本書では、白米やパンなど軟らかいものでもひと口30回は噛む、食事の後に歯を磨いて“ダラダラ食い”をリセットするなど、異常食欲を断ち切る工夫も紹介する。
(KADOKAWA 1200円)