「腸内細菌革命」辨野義己著

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 腸内環境を健やかに保つことは、免疫力を強化して健康維持に役立つことが知られてきた。そして今、腸の役割の研究はさらに進み、脳の働きにも大きな影響を与えることが分かってきたという。

 腸と脳の間には「腸脳相関」と呼ばれるネットワークがあり、私たちが感じる幸福感や喜びは、腸内細菌がつくる脳内物質に支えられているのだ。

 例えば、ドーパミンが減少すると認知症パーキンソン病のリスクが高まるが、一方で過剰につくられると統合失調症に陥るといわれている。そして、腸内環境が正常に保たれている人ほど、ドーパミンの分泌が正常に保たれていることが明らかに。ヨーグルトや納豆など、腸内細菌を活性化させる食事についても解説する。

(さくら舎 1400円)

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