「血管を強くする歩き方」木津直昭、稲島司著
運動習慣がない人はある人と比べて3・4倍も死亡率が高く、ゆっくり歩く人は速く歩く人より血管疾患での死亡率が2・9倍も高くなることが分かっているという。健康で長生きするためには、速歩きの習慣をつけて血管を丈夫にしておくことが大切だとする本書では、体に負担のかからない正しい歩き方を伝授している。
まず、歩く前に姿勢を正しくする必要がある。背骨や骨盤が歪んだままで歩くと、関節などを痛めるためだ。柱の角に背中を付けて立ち、胸を開きながら肩甲骨を回すエクササイズを行うことで、速歩きに適した姿勢が身に付く。
5秒間で10歩を目安に20分以上の速歩きができるようになれば、血管を若く保ち病気を寄せ付けない体になるはずだ。
(東洋経済新報社 1400円)